知り合いや親戚から
『立派なウッドデッキでいいなぁ~!自分の家にも欲しい!』
『これなら今度みんなでバーベキューできるね!』って言われてみたいですよね。
しかし、
憧れのウッドデッキを作ってみたいけど、
「どんな材料で作ったらいいの?」
「メンテナンスとかお手入れは大変じゃないの?」
「コストはどのぐらいかかるの?」
など、ウッドデッキの作り方を疑問に思われている方は多いと思います。
そこで、ウッドデッキについて詳しく調べながら、
ウッドデッキによく使われる材料、お手入れ方法、コスト比較などをご説明します。
目次
- 1. ウッドデッキとは?
- 1-1. ウッドデッキの歴史
- 1-2. アメリカのウッドデッキ
- 1-3. 日本のウッドデッキ
- 1-4. イギリスのガーデニング様式
- 1-5. 日本のイングリッシュガーデン
- 2. ウッドデッキによく使われる材料
- 3. ウッドデッキの施工方法
- 3-1. ウッドデッキ
- 3-2. ガーデンファーニチャー
- 3-3. レンガの花壇や壁
- 3-4. ウッドフェンス
- 3-5. パーゴラ
- 4. ウッドデッキのメンテナンス方法
- 5. ウッドデッキのコスト比較について
- 5-1. 色彩
- 5-2. 水やり
- 5-3. 病気・害虫
- 6. まとめ
1. ウッドデッキとは?
ウッドデッキについて説明して行きますーデニングの様式は大きく分けて下記に別れます。
イタリア様式
フランス様式
イギリス様式
国々によって、ガーデンの作り方やデザイン様式が変わってきます。
1-1. ガーデニングの歴史
現在確認できる最も古いガーデニングとは、紀元前14世紀ごろと言われています。
根拠は、エジプトの墓から木や花が描かれた壁画が発掘されたからです。
その後、
紀元前2世紀頃には、古代ローマ帝国で庭園が存在したそうです。
火山の火砕流で滅んだ有名なポンペイの遺跡から、フレスコ壁画が発見されました。
ガーデニングの流行は、西アジア中心に発展したイスラム帝国にも広まっていました。
イスラム帝国でガーデニングの技術が受け継がれた後、
イタリアのルネッサンスとともにガーデニングの様式が昔の体制に戻りました。
1-2. イタリア式ガーデニングの作り方
イタリア式ガーデニングの特徴としては、別荘(ヴィラ)と庭が一体化している事です。
イタリア式ガーデニングは建造物を重視する傾向があり、
「ヴィラ」をメインとして、噴水などの建築物を立体的に配置し、
常緑樹や花壇をその装飾として扱います。
イタリア式ガーデニングの特徴として、
・立体迷路
・テラス状花壇
・ベルベデーレ(イタリア語で「美しい見晴らし」を意味し,屋上に設けられる展望台や見晴らしのための屋根つきバルコニー)
・カスケード(連続して連なった小さな滝)
1-3. フランス式ガーデニングの作り方
その後、
イタリア式ガーデニングから、
フランスに受け継がれ、「フレンチフォーマルガーデン」と呼ばれるようになりました。
フランスは、イタリアと違い平坦な土地が多く、水平方向に大きく広がっているのが特徴です。
特に、
左右対称であるシンメトリーや噴水、彫像、樹木など上手に組み合わせた幾何学的なデザインがなされています。
ベルサイユ宮殿などが有名なフランス式ガーデニングです。
1-4. イギリス式ガーデニングの作り方
イタリア、フランスに遅れて18世紀頃に本格的なイギリス式ガーデニングが確立してきました。
イギリスは、イタリアやフランスと違って「自然をより大切にする」庭造りが行われました。
風景式庭園(ランドスケープガーデン)
絵画的庭園(ピクチャレスク・ガーデン)などと呼ばれています。
そして、19世紀後半になると、田舎家風ガーデニングが流行しました。
自分の手が届く範囲でそれぞれの植物の特徴を生かした庭園をコテッジガーデンと言います。
1-5. 日本のイングリッシュガーデンの作り方
そのようなガーデニングの歴史があり、日本にもイングリッシュガーデンが広まりました。
イギリスのように自然を大切に、不規則をもって自然と表すところが、
昔ながらの日本の造園とうまくマッチして日本でも人気があります。
自然を大切にしているので、プラスチックなどの人工物は使わずに
なるべく自然な素材を使ったコンテナやタイル、建造物を作りましょう。
イングリッシュガーデン風に見せるなら、
ボーダーガーデンを作るとより美しい庭造りになります。
ボーダーガーデンとは、高さの違う植物を使い奥行きを出して横に並べた植え込みです。
2. イングリッシュガーデンによく使われる草花・樹木
様々なガーデンの様式知ったうえで、イングリッシュガーデンによく使われる草花を覚えていきましょう。
イングリッシュガーデンの最大の特徴は、「自然感」です。
人の手が加わっていないかのように見える自然を演出する草花が必須です。
ただ、イギリスで使われている植物が、日本の梅雨や高温多湿の環境に耐えられるわけではないので、
日本のイングリッシュガーデンでよく使われる草花・樹木を紹介します。
班入りギボウシ
日当たり:半日陰
水やり:水多め
特徴:東南アジア原産の多年草で、日本にも多く自生しています。
葉の色や班入り葉(白い色がはいったもの)など、見ているだけで綺麗です。
強い光に当たると葉焼けを起こすので、木の下や日陰に植えてください。
グランドカバーに向いています。
アイビー(ヘデラ)
日当たり:半日陰
水やり:普通
特徴:ツル性の植物で、数えきれないほど多品種があります。
丈夫で強いため、、壁面緑化や道路、公共施設など日本でもかなりの
場所で見かけられます。
お庭のグランドカバーに最適です。
ベゴニア
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:ブラジル原産の1年草です。
こんもりと花が咲くのが特徴で、
花の形は一重や八重など種類が多く、葉にも斑入りや銅葉などたくさんあります。
ペチュニア
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:ナス科の1年草で、初心者にも育てやすい丈夫な花です。
しかし、雨や湿気に弱いところもありますので、風通しのいい場所を選んでください。
最近では、改良された品種も出ているので、花壇植えには雨に強い品種を
選ぶようにしましょう。サフィニアなどがお勧めです。
サルビア
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:真っ赤でとっても綺麗な花をつけるサルビア。
本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われます。
真っ赤な色が印象的なサルビアですが、
最近ではブルーサルビアといって、青色のサルビアもあるので、
アレンジがとてもしやすくなっています。
パンジー・ビオラ
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:ヨーロッパ、北西アジア原産です。
パンジーは花の種類もたくさんあり、写真のような通常の花もありますし、
フリルの形や1株のなかでも花色が1花ごとに違う品種もあります。
名前の由来ですが、「思い」「考え」を意味するフランス語「pansee(パンセ)」
から来たようです。
パンジーが頭をたれて思いにふける人の顔に見えることから「思い」「考え」に由来するそうです。
ハナスベリヒユ(ポーチェラカ)
日当たり:日向
水やり:少なめ
特徴:肉厚の葉や茎をもち、乾燥にとても強いのが特徴です。
多年草で、一重と八重の花びらがあります。
マツバボタンの園芸品種です。
宿根バーベナ
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:別名サンジャクバーベナ
背が高くなる宿根草で、細い茎の上に小さい花をつけます。
日当たりのよい場所に植えると、がっちりとした感じになります。
トレニア
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:別名ナツスミレの通り、スミレの花によく似ています。
花は唇のような形をしているので、唇形花といいます。
原産地はインドシナ。
ニチニチソウ
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:暑さと乾燥に強く、炎天下でも元気に成長します。
花びらは綺麗な5弁花をひらきます。
名前の由来である通り、毎日新しい花が咲くということからニチニチソウと言われています。
枝先に毎日新しいつぼみをつけます。
開花時期の夏は、次々と花が咲きます。
スイセン
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:花の中に、丸いカップがあり愛らしい花が咲きます。
日本にも室町時代に中国を経て日本に渡来してきました。
スイセンは、たくさん植えるほど見栄えが良いので
花壇に植えるときは、同じ品種をまとめて植えると更に良くなります。
ヒアシンス
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:原産は地中海沿岸地域などです。
16世紀頃、チューリップと同じように小アジアからヨーロッパに渡り品種改良されました。
日本には1855年ころに渡来。
良い香りがする花をたくさんつけます。
キンギョソウ
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:名前のとおり、キンギョによく似たような花をたくさん咲かせます。
膨らんだ花が、口を開けたキンギョのようですね。
原産地は地中海沿岸です。
インパチェンス
日当たり:半日陰
水やり:普通
特徴:半日陰のような1日2~3時間ほど日光が当たれば十分な花なので、
日陰のような場所に植えれる、便利な花です。
インパチェンスはラテン語で「我慢できない」の意味だそうです。
なぜなら、熟してすぐにタネを弾いてしまう性質だからです。
ゼラニウム
日当たり:日向
水やり:水少なめ
特徴:多年草で、育てやすい草花です。
紫、赤、ピンク、黄色、白など花色がたくさんあるので、華やかに飾れます。
四季咲きで、日当たりさえよければ年中花が咲きます。
茎を垂れる種類もあり、アイビーゼラニウムと言います。
エニシダ
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:別名「エニスタ」「金雀児」「金雀枝」といいます。
地中海沿岸に分布する低木の常緑樹です。
マメ科の植物で、芝生の庭などによく使われ、
目隠し、生け垣などに主に使われます。
チューリップ
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:チューリップは昔から馴染みのある花ですよね。
写真のとおり、ボーダーガーデンの奥に使うと、
奥行きが出てイングリッシュガーデン風になります。
ルピナス
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:原産地は地中海沿岸地域です。
ルピナスの由来は、ラテン語で「狼」を意味すると言われています。
どのような土地でもたくさん咲くことから来ています。
自然を重んじるイングリッシュガーデンではよく自生しています。
ダリア
日当たり:日向
水やり:多め
特徴:ダリアはたくさんの花の形と色や大きさがあり、
3万種類を超える品種が作られているとも言われます。
ポンポン咲きやカクタス咲き、ボール咲き、デコラティブ咲きなど
花の咲き方によって、沢山の種類があります。
マリーゴールド(一重のもの)
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:メキシコ原産。
オレンジや黄色など鮮やかな色が多くて、ポピュラーな花です。
独特の匂いがあり、特定の害虫を寄せ付けない効果もあるので、
他の植物とお互いの成長を助け合うコンパニオンプランツとしても
注目されています。
イングリッシュガーデンの自然感を出すには、一重のマリーゴールドがお勧めです。
ラベンダー
日当たり:日向
水やり:普通
特徴:ハーブの代表的な一つであるラベンダー。
効能に鎮静、抗うつ、消毒、解毒などがあります。
ハーブティーやポプリなどにも使えます。
ラベンダーの由来は、ラテン語の「洗う」であり、
古代ローマ時代にはお風呂に入れて香りをつけたと言われています。
ローズマリー
日当たり:日向
水やり:少なめ
特徴:「若返りのハーブ」としても有名なローズマリー。
匂いには脳の働きを活発にし、美容効果もあるそうです。
また肉料理の香りつけに使用したり、料理でも大活躍です。
イングリッシュガーデンには、ハーブ系が似合います。
コニファー系
特徴:常緑樹であるため、常に緑が耐えない樹木です。
小さめのコニファー(ドワーフコニファー)など植えると更に自然感を出せるので、
イングリッシュガーデンには最適です。
常緑ヤマボウシ
日当たり:日向
水やり:少なめ
特徴:別名ホンコンエンシス。
常緑と言われる通り、一年中緑が生い茂っている品種で、
3. イングリッシュガーデンによく使われるエクステリア
イングリッシュガーデンは自然感を出すのが大事です。
イングリッシュガーデンを飾るエクステリアは、素材感や木の風合い、アンティーク感を出していきましょう。
3-1. ウッドデッキ
木の自然な雰囲気を醸し出すウッドデッキと、
自然を大切にするイングリッシュガーデンはピッタリ似合います。
従来は、天然木材のウッドデッキが主流でしたが、
メンテナンスのいらない人工木材のウッドデッキもだんだんと流行しています。
■エクスガーデン部がお勧めする人工木材「イーウッド」
3-2. ガーデンファーニチャー
イングリッシュガーデンの中に、
天然素材で作った椅子やテーブル(ガーデンファーニチャー)を
置くことでとても自然感を演出できます。
イングリッシュガーデンに包まれて、ゆっくりと
3-3. レンガの花壇や壁
自然素材であるレンガと、イングリッシュガーデンはとてもナチュラルです。
3-4. ウッドフェンス
外から、中を見えなくする目隠しとしてのウッドフェンス。
フェンスの隙間から、自然な感じで草花を見せることで、
とても素敵なイングリッシュガーデンに近づきます。
このお施主様も、エクスガーデン部がお勧めする人工木材「イーウッド」で施工されています。
■エクスガーデン部がお勧めする人工木材「イーウッド」
3-5. パーゴラ
パーゴラとは、もともとぶどう棚をさした言葉で、日本でいう藤棚(ふじだな)のことです。
日陰が作れるので、パーゴラの下にエクステリアファーニチャーを置いて、
4. イングリッシュガーデン参考例
イングリッシュガーデンの参考写真をご紹介します。
自然な野花のようにガーデンを仕上げていて、
色合いや配置、ボーダーガーデンなどきめ細やかなデザインがなされています。
5. イングリッシュガーデンで気をつける3つのポイント
イングリッシュガーデンで気をつけるポイントが3つあります。
これを守ることにより、さらに素敵なイングリッシュガーデンに近づきます。
5-1. 色彩
イングリッシュガーデンは、出来る限り色のテーマを決めて
色彩の統一感をはかるとより綺麗でまとまった雰囲気になります。
赤、紫をテーマに統一感のある素晴らしいイングリッシュガーデンです。
また、宿根草などを植え、常日頃から緑の色合いを絶やさないようにしてください。
5-2. 水やり
水やりのしすぎから、根腐りをさせてしまう方が非常に多くおられます。
排水性のよい土作りをし、水をかけすぎないように注意してください。
また、真夏の暑い時間帯に水やりをすると、
太陽光によって茹で上がってしまう可能性があるので、
午前中の涼しい時間帯に水やりをしてください。
冬は、凍ってしまう可能性があるので、夜の水やりは控えてください。
5-3. 病気・害虫
ガーデニングで誰もが心配なのが、植物の病気や害虫です。
日々水やりや手入れをしている時に、植物をよく観察してください。
黒い点々や白い虫などついていたら要チェックです。
すぐに症状を確かめ、対処してください。
詳しい病気・害虫の対処方法や見分け方は、
6. まとめ
イングリッシュガーデンは、ガーデニングの歴史で学んだように『自然』を重要視しています。
日本の昔からの庭造りによく似ているので、とても馴染み深いデザインですね。
ボーダーガーデンや、イングリッシュガーデンによく使われている草花・樹木を使い
徐々に憧れのイングリッシュガーデンを目指してくださいね。