2019年12月初旬に, 新型コロナウイルス感染者が報告されてから, わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となり、生活様式から様々な事、モノが変化しました。さらに現在ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が後押しとなり、現在あらゆる業界で物価の高騰が相次いでいますが、その中でも木材に関しては過去最高水準に達しており、「第二次ウッドショック」が起こっています。
この記事ではなぜウッドショックが起こるのか、どのような影響が実際に起こりえるのか、などをご説明いたします。
目次
1.ウッドショックとは?
1-1.新型コロナウイルスによる影響
1-2.ロシアのウクライナ侵攻による影響
2.ウッドショックによる住宅業界全体の影響
3.ウッドショックだからリフォームが高まる
3-1.新築よりも中古住宅のリフォーム
3-2.リフォーム時にウッドデッキを作る人が急増
4.ウッドショックだからこそウッドデッキを
4-1.ウッドショックの影響で人工木ウッドデッキの需要増
4-2.ウッドデッキに最適なのは人工木材
4-3.エクスガーデン部おすすめの人工木材「Eee-Wood」とは
5.まとめ
1.ウッドショックとは?
ウッドショックとは、「木材価格高騰」の事を指します。
1970年代に起こった石油価格の高騰であるオイルショックになぞらえ、ウッドショックと呼ばれています。
ではなぜウッドショックが起こるのでしょうか?
1-1.新型コロナウイルスによる影響
2020年、世界的に新型コロナウィルス感染症が流行し、
住民を強制的に隔離するため各国でロックダウンの対策が取り計らわれました。
そんな中アメリカでは2020年5月頃にはロックダウン解除がありましたが、続くコロナ禍の中、リモートワークの推奨に
よる在宅勤務する労働者の増加に加え低金利政策が打ち出されたことにより、景気がよくなり、その事を契機にアメリカ国内で
住宅建設需要が急増しました。
また、外出自粛により在宅時間が増えDIY需要が高まったりした事などで、
大規模な木材需要の増加が起こりました。
この急激な木材への需要により価格が上昇し、木材自体が少ない状況に陥りました。
それに加え、「世界中で元来虫害や山火事などによる原料不足」、「コロナによる製材所の休業」などが重なったり
したことで需要に対して供給が追い付かず、世界的に木材の価格高騰が起こりました。
そしてこの被害はもちろん日本国内でも影響を及ぼし、木材価格の高騰や在庫不足につながっており、
第一次ウッドショックとなりました。
1-2.ロシアのウクライナ侵攻による影響
先述した第一次ウッドショックにより木材の需要が高まり、世界的に木材が枯渇している中、
2022年2月、木材の一大産出国だったロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。
ウクライナ侵攻をきっかけに、世界の木材支出量21%を占めるロシア産の木材が、
経済制裁により禁輸措置が決定しました。
さらに経済状況の変化など木材価格だけではなく様々な要因で、
木材価格の高騰はさらに加速し第二次ウッドショックと言わざるを得ない状況になりました。
今後もさらなる高騰へと向かっていて、見通しが立たない状況です。
2.ウッドショックによる住宅業界全体の影響
第一次・二次ウッドショックによる木材価格の高騰により日本の住宅市場全体が大きく被害を受けています。
また、木材だけではなくほぼすべての建築材料が値上がりし、新しい住宅(新築住宅)を建てるのが難しくなっています。
またそれは、これから建てる家だけではなく、
現在既に着工している現場でも納期遅延などの影響が発生しています。
この納期遅延などの影響を受け、日本の現場では、先に起こりうる在庫不足を見越した在庫確保のため、
注文・仕入れの争奪戦となっている様相です。
ウッドショックによる価格高騰に続き、業者間の木材争奪戦による在庫不足のダブルパンチ状態です。
さらに木材の他にも様々なモノの価格が、円安をはじめコンテナ不足、続くコロナ禍による船舶停滞による輸送費、燃料などの高騰の影響により上昇しています。
この影響により海外から仕入れるものはもちろん、国内製品などの建築資材など、建築業界全体の価格が大幅に値上がりしています。
3.ウッドショックだからリフォームが人気
3-1.ウッドショックだからリフォームニーズが高まる
新型コロナウイルスによる新しい働き方として、リモートワークに伴い
在宅ワークが主流になりつつあります。
これにより家が「住む場所」だけではなく「働く場所」「より快適に過ごせる場所」としての考え方を持ち合わせるよう、住宅に対する関心が高まっています。
しかし、これまでご説明したように家づくりに必要な木材の他、ありとあらゆる部品や素材など建築資材全体が値上がりしています。
この様々なモノの価格高騰により、材木の確保自体難しいので、費用だけでなく工事期間も長引いています。
これが新築であった場合は何もない更地から基礎・構造体など順を踏んで家を組み立てていきますが、すでに今ある家、もしくは中古住宅では家の構造体などは既存のものを再利用できる場合が多いです。
それらの再利用により幾分か価格を抑え工期の短縮を見込めるため、リフォームニーズが高まりつつあります。
3-2.リフォーム時にウッドデッキを作る人が急増
家での在宅時間の増加に伴い、お家時間をいかに快適に過ごすかということが注視されてきました。
そのため、お子様などがいる家庭は家の敷地内でも外で有意義に遊べるようにウッドデッキを取り入れる家庭が急増しています。ウッドデッキを取り入れることにより、そのままアウトドアリビングとして利用したり、お子様が気軽に遊べる場所であったりなど、これまで以上に充実したお家時間へと導くことができます。
また、一般の戸建てのお庭だけではなく、マンションのベランダの床をウッドデッキにし、プチキャンプ気分を楽しむことができるベランダとグランピングを掛け合わせた「べランピング」という造語ができるほどウッドデッキへの関心が高まっています。
4.ウッドショックでもウッドデッキを
4-1.ウッドショックの影響で人工木ウッドデッキの需要増
ウッドショックの影響により木材(天然木材)の価格が高騰したため、少しずつ認知度の上がっていた「人工木材」の注目度がぐんと高くなりました。
その理由は、これまで人工木材は現代社会の人に合わせたメンテナンスフリーで、施工後は手をかけなくても綺麗に維持できることが売りでしたが、その分値段が木材(天然木)よりも遥かに高価でした。
そのため結局はコストとの折り合いがつかず天然木材で作られる方が一般的でした。
しかし、この度のウッドショックの影響により人工木材の値段は木材(天然木)と同等、もしくはそれよりも安価で、手に入りやすい存在になり、これまでよりも身近な存在となり人工木ウッドデッキの需要が大きくなりました。
4-2.ウッドデッキに最適なのは人工木材
ウッドショックにより木材の価格の高騰、さらに在庫不足となっているので、ウッドデッキを作る際に手軽に手に入りやすい材としておすすめなのが人工木材です。
先述した通り人工木材は現代社会の人に合わせたメンテナンスフリー素材です。
ウッドデッキとは本来完成した後も、定期的なメンテナンス(塗装、防腐処理、紫外線防止の対策など)をしないと、色褪せや腐食の原因となってしまいます
しかし、現在の日本では共働き世帯が多くウッドデッキのメンテナンスはなかなか時間がとりづらいのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが人工木材です。
人工木材は木粉にプラスして樹脂を混ぜ合わせて作ることで、メンテナンスフリー素材となり、施工後は、簡単なお掃除をするだけで綺麗な状態が長持ちします。
さらにメンテナンス費用もかからないので、施工後も手間暇がかからないだけではなく、施工のトータルコスト事態大幅に抑えることができます。
ただ木材(天然木)に比べて、どうしても樹脂(プラスチック)を混ぜ込んでいるので、見た目や質感がプラスチックのようになりがちです。
しかし、せっかく作るのだから「メンテナンス性だけではなく風合いまで重視したウッドデッキを!」とお考えの方には、人工木材「Eee-Wood」をお勧めします!
4-3.エクスガーデン部のおすすめの人工木材「Eee-Wood」とは
エクスガーデン部がおすすめする人工木材は、人工木材専門店アートウッドが開発したオリジナル人工木材の「Eee-Wood」です。
人工木材であるにも関わらず、天然木の様な風合い、質感が表現できた商品です。
本来の人工木材は天然木よりもメンテナンス性や耐久性などを重視するため、
素材に樹脂を含み強度ある材質に仕上げますが、その分プラスチック感の強い仕上がりになります。
その点「Eee-Wood」は天然木粉と樹脂の混ぜ合わせる配合率を研究したことで、初めて手にした方は、本物の木と見間違う程の見た目になっています。
天然木と人工木材の両方のいいところを取り入れた、まさに良いとこどりの商品です。
人工木材のウッドデッキをお考えの方は是非一度無料サンプルをご請求ください。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
2020年から始まった新型コロナウイルスの流行、ロシアのウクライナ侵攻など様々な経済状況によりウッドショックが起こっていました。
しかしそれに伴い普段生活しているうえで見落としていた、私たちの住環境を整える大切さに改めて気づかされましたね。
ウッドショックの影響により世界的に木が手に入りませんが、木の様な仕上がりでお手入れが楽な人工木を使用したウッドデッキが作れる時代です。
私たちの生活に合わせ、手軽に管理がしやすい人工木ウッドデッキで、お家でもより過ごしやすい、快適な環境をぜひ作ってみてください。